装飾料紙 全懐紙 ぼかし空摺 『中華風吉祥紋』 縦1尺2寸×横1尺6寸5分（約36.4ｃｍ×50ｃｍ）
本鳥の子製 具引染 中色 ぼかし空摺 布目入・ローラー （かな細字 清書用）
本鳥の子一号にやや濃いめの中色で色染した胡粉の糊で具引染を行い、更にぼかし空摺を施したシンプルなタイプの装飾料紙になります。
紫色は平安の頃から高貴な色として尊ばれ、衣を染めた他和歌にも数多くが登場する。紫草の根で染められた色は現代の様な鮮やかな紫には程遠く、くすんだ紫色に染っていた。空摺柄の中華風吉祥紋は鳳凰・麒麟獅子・蝙蝠・瓢箪の柄を直径４.３ｃｍの円の中央に1円玉大の篆書の柄を設け、その篆書を取り囲むように同じ種類の柄が描かれている。鳳凰・麒麟獅子はそれぞれ二頭ずつ、蝙蝠は五頭、瓢箪は六個が円の中に描かれ、それぞれの円が等間隔に並んで４つの円の隙間を埋める様に筋斗雲の様な雲の図案で繋いだ紋柄になります。
