三十六人集・断簡 石山切
貫之集(下) 破り継『左に紫、右深緑』 (清書用臨書用紙) 戻る 『貫之集・下』 装飾料紙 一覧へ

破り継・切継 『左に紫、右深緑』 花鳥折枝金銀袷型打  (半懐紙 第三十四紙裏面・四十紙表面用)
田中新美作石山切断簡貫之集下巻の錯簡部分の臨書用になります。破り継『上下隅に深緑』の次の項です。前項は見開きの一葉の為、こちらは粘葉綴じの背合せ部分となり、中央で左の台紙と右の台紙が異なります。

 装飾料紙 貫之集(下)石山切 第三十四紙裏面・四十紙表面用 破り継 『左に紫、右深緑』 拡大 貫之集(下) 破り継 『右下隅に深緑』 書拡大へ
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 破り継・切継 『左に紫、右深緑』 花鳥折枝金銀袷型打  (半懐紙)
破り継『上下隅に深緑』の次の項です。前項は見開きの一葉の為、こちらは粘葉綴じの背合せ部分となり、中央で左の台紙と右の台紙が異なります。
装飾料紙
臨書用紙 半懐紙
 
 装飾料紙 右上側破り継・切継部分装飾料紙 貫之集(下)石山切 第三十四紙裏面・四十紙表面用 破り継 『左に紫、右深緑』 右上側部分拡大  装飾料紙 
右上側破り継・切継部分


貫之集(下)第四十紙表面・書手本 破り継 『左に紫、右深緑』 右上側破り継・切継部分拡大
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 右上側破り継・切継部分 花鳥折枝金銀袷型打 
台紙は薄茶色の具引紙、台紙部分の花鳥折枝は金型打のみです。

真っ直ぐに切って貼り合せてあるのが切継部分、左上隅に僅かに見えている白い部分が破り継です。写真では黒く映っていますが、実際は深緑(黒緑)です。
 装飾料紙
臨書用紙 半懐紙
 装飾料紙 右下側切継部分装飾料紙 貫之集(下)石山切 第三十四紙裏面・四十紙表面用 破り継 『左に紫、右深緑』 右下側部分拡大 装飾料紙 
右下側切継部分


貫之集(下)第四十紙表面・書手本 破り継 『左に紫、右深緑』 右下側切継部分拡大
書手本 右下側部分へ
 
 右下側切継部分 花鳥折枝金銀袷型打 
台紙は薄茶色の具引紙、台紙部分の花鳥折枝は金型打のみです。

真っ直ぐに切って貼り合せてあるのが切継部分、左上隅に僅かに見えている白い部分が破り継です。写真では黒く映っていますが、実際は深緑(黒緑)です。
装飾料紙
臨書用紙 半懐紙
 
 装飾料紙 左上側破り継部分装飾料紙 貫之集(下)石山切 第三十四紙裏面・四十紙表面用 破り継 『左に紫、右深緑』 左上側部分拡大 装飾料紙 
左上側破り継部分


貫之集(下)第四十紙表面・書手本 破り継 『左に紫、右深緑』 左上側破り継部分拡大
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 左上側破り継部分 花鳥折枝銀型打  
台紙は薄茶緑色の具引紙で、全面に大粒の金銀砂子を鏤めたものです。
装飾料紙
臨書用紙 半懐紙
 
 装飾料紙 左下側破り継部分装飾料紙 貫之集(下)石山切 第三十四紙裏面・四十紙表面用 破り継 『左に紫、右深緑』 左下側部分拡大  装飾料紙 
左下側破り継部分


貫之集(下)第四十紙表面・書手本 破り継 『左に紫、右深緑』 左下側破り継部分拡大
書手本 左下側部分へ
 左下側破り継部分 花鳥折枝銀型打  
台紙は薄茶緑色の具引紙で、全面に大粒の金銀砂子を鏤めたものです。
装飾料紙
臨書用紙 半懐紙
 
 書手本 右上側破り継・切継部分貫之集(下)第三十四紙裏面・書手本 破り継 『左に紫、右深緑』 左上側破り継・切継部分拡大



書手本 
右上側破り継・切継部分


装飾料紙 貫之集(下)石山切 第三十四紙裏面・四十紙表面用 破り継 『左に紫、右深緑』 右上側部分拡大
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貫之集(下)第三十四紙裏面・書手本 破り継 『左に紫、右深緑』 右端中央切継部分拡大
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 右上側破り継・切継部分 花鳥折枝金銀泥袷絵 
台紙は薄茶色の具引紙、台紙部分の花鳥折枝は金泥描きのみです。

真っ直ぐに切って貼り合せてあるのが切継部分、左上隅に僅かに見えている白い部分が破り継です。写真では黒く映っていますが、実際は深緑(黒緑)です。
装飾料紙
書手本 6寸7分×1尺6分
 
  書手本 右下側破り継部分貫之集(下)第三十四紙裏面・書手本 破り継 『左に紫、右深緑』 右下側切継部分拡大  書手本 
右下側切継部分


装飾料紙 貫之集(下)石山切 第三十四紙裏面・四十紙表面用 破り継 『左に紫、右深緑』 右下側部分拡大
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 右下切継部分 花鳥折枝金銀泥袷絵 
台紙は薄茶色の具引紙、台紙部分の花鳥折枝は金泥描きのみです。

真っ直ぐに切って貼り合せてあるのが切継部分、左上隅に僅かに見えている白い部分が破り継です。写真では黒く映っていますが、実際は深緑(黒緑)です。
装飾料紙
書手本 6寸7分×1尺6
  
 書手本 左上側破り継部分貫之集(下)第四十紙表面・書手本 破り継 『左に紫、右深緑』 左上側破り継部分拡大  書手本 
左上側破り継部分


装飾料紙 貫之集(下)石山切 第三十四紙裏面・四十紙表面用 破り継 『左に紫、右深緑』 左上側部分拡大
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 左上側破り継部分 花鳥折枝銀泥描き  紅葉・桜草(芝桜)
台紙は薄茶緑色の具引紙で、全面に大粒の金銀砂子を鏤めたものです。
装飾料紙
書手本 6寸7分×1尺6分
 
 書手本 左下側破り継部分貫之集(下)第四十紙表面・書手本 破り継 『左に紫、右深緑』 左下側破り継部分拡大  書手本 
左下側破り継部分


装飾料紙 貫之集(下)石山切 第三十四紙裏面・四十紙表面用 破り継 『左に紫、右深緑』 左下側部分拡大
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 左下側破り継部分 花鳥折枝銀泥描き  紅葉(実付)・桜草(芝桜)
台紙は薄茶緑色の具引紙で、全面に大粒の金銀砂子を鏤めたものです。
装飾料紙
書手本 6寸7分×1尺6分
 


 貫之集(下) 破り継 『左に紫、右深緑』 破り継部分拡大  貫之集(下) 破り継 『右下隅に深緑』 書拡大へ
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 左側破り継部分 花鳥折枝銀型打  
台紙は薄茶緑色の具引紙で、全面に大粒の金銀砂子を鏤めたものです。
装飾料紙
臨書用紙 半懐紙
 

貫之集(下) 破り継 『左に紫、右深緑』 切継部分拡大
貫之集(下) 破り継 『右下隅に深緑』 書拡大へ
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 右下側切継部分 花鳥折枝金銀袷型打 
台紙は薄茶色の具引紙、台紙部分の花鳥折枝は金型打のみです。

真っ直ぐに切って貼り合せてあるのが切継部分、左上隅に僅かに見えている白い部分が破り継です。写真では黒く映っていますが、実際は深緑(黒緑)です。
装飾料紙
臨書用紙 半懐紙
 
右端中央切継部分(文字を見易くした写真)
貫之集(下)第三十四紙裏面・書手本 破り継 『左に紫、右深緑』 右端中央切継部分拡大 貫之集(下)第三十四紙裏面・書手本 破り継 『左に紫、右深緑』 右端中央切継部分拡大
書手本 右端中央
破り継・切継部分


貫之集(下)第四十紙表面・書手本 破り継 『左に紫、右深緑』 右上側破り継・切継部分拡大
書手本 右上側部分へ


右側の写真は暗緑部分の
使用字母
 


貫之集(下)石山切 第三十四紙裏面・四十紙表面 破り継 『左に紫、右深緑』 書手本  解説・使用字母へ
 貫之集(下) 書 第三十四紙裏面・第四十紙表面 縦6寸7分、横1尺5分5厘
 項を捲ると表側・裏側
にも書が書かれております。 (田中親美氏模写本)

両面加工の料紙を使用して綴じた帖です(見開き)。中央部分が窪んで、平行線が確認できるのは粘葉綴じの証です。但し第三十五紙〜第三十九紙は欠落(割譲)している為、両項の歌は繋がっておりません。


歌番号は貫之集での通し番号                               青色文字は使用字母            解説・現代語訳へ

      とある返し

686

 こころをし
   きみにとど
       めて
  としふれば
   かへるわが身は
       ものならなくに


   もとつながほかにてあかつきに
   かへりてかどたたくをききて
   よみてやれる

687
 よかれして いつからくるぞ ほととぎす
 またあけぬとに こゑのし
            つらむ





719
 ふくかぜに さくら
 のなみの よるときは
 くれゆくはるを そら
   かとぞおもふ




         止安類返之

686

 己々呂遠之
   幾美仁止々
         女天
   止之婦礼波
    可部留和可身盤
          毛能奈良奈久仁


     毛止川那可本可爾弖安可川支仁
     可部利弖可止多々久遠支々天
     與美天也礼留

687
 與可礼之天 以徒可良久留所 本止々幾数
 万多安計奴止仁 己衛能之
                 川良武





719
  婦倶加背耳 佐久良
  能那美能 與類東幾波
  久礼遊具盤流越 曾良
     加東所於无婦



「礼」は「禮」とすることも。
「與」は「与」とすることも。
「爾」は「尓」とすることも。
「弖」は「天」とすることも。


              現代語訳                                   解説               解説・使用字母へ
685
「訪はば訪い訪はずはさても在るべきを 物の初めに返るべしやは」
訪ねたければ訪ねて行き、訪ねないのであればそれも差し支えないのであろうが、最初の縁組に返った方が良いのであろうか、否そんな事は無い。


    とある返しの歌

686
「心惜し君に留めて年経れば 返る我が身は物ならなくに」
思いは失うには忍びない、君に思いを留めて歳を取ったとしても、様変わりする我が身は物ではないと云うのに。

   
もとつな
   基経(基綱)が他所に居てまだ薄暗い明け方に帰って来られて
   門を叩く音がしていたというのを聞いて詠んで遣わした歌


687
「善かれして何時から来るぞほととぎす 未だ明けぬとに声のしつらむ」
善かれと思って何時から来ているのかえ時鳥よ、未だ夜も明け切らぬ内から声がしているようだ。



   
   
719
「吹く風に桜の波の寄る時は 暮れ行く春を空かとぞ思ふ」
吹く風に依って桜の波の寄る時は、遷り行く春の終わりをまるで雲の波の様に空かとさへ思ってしまうよ。



686
(愛しい思いは無くしてしまうには忍びない。君へのこの思いを抱いたまま年月を過ごしたとしても、年と共に様変わりして行く我が身はどうにもならない。変化することのない物とは違うのだから。)との意。

ならなくに;…ではないのに。…ではないから。断定の助動詞「なり」の未然形「なら」に打消しの助動詞「ず」のク用法「なく」が来て更に格助詞「に」の付いた形。

をし;「惜し」と「愛し」との掛詞。

とに;…間に。…の内に。…ほどに。

687
(これくらい良いだろうと思って一体何時から来ているのかなあ時鳥=基綱さんよ、よそ様の迷惑も顧みず、未だ夜も明け切らぬ内から声がしているようだがね。)との意。洒落か皮肉か二人の仲が窺い知れる。

つらむ;…ただろう。…たのだろう。確述完了の助動詞「つ」の終止形「つ」に推量の助動詞「らむ」の連体形。



719
(吹く風に依って舞い散った桜の花弁が波の様に幾度も押し寄せて来る時は、春の季節の終わりに訪れるこの波を空に浮かぶ雲の波の様に感じて、あたかも空の上に居るのかとさへ錯覚してしまいますよ。)との意。
さくらなみ
桜波;舞い散った桜が波の様に押し寄せて来ること。
くも なみ
雲の波;波の様に幾重にも重なった雲。「桜波」と「空」で「雲の波」を連想させる。

 


歌688〜718は抜項。原本は存在しています。

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