三十六人集 貫之集 上 紀将集第四 破り継『右上に白、左下に栗梅』 清書用臨書用紙 (半懐紙)  戻る 『貫之集・上』 臨書用紙 一覧へ

三十六人集 貫之集・上 破り継 『 右上白・左下栗梅 』(紀将集第四) 金銀袷型打 第二十二紙用臨書用紙  三十六人集 破り継 『 蝶 』 金銀袷型打拡大 (貫之集 上)
破り継『右上白・左下栗梅』書手本へ 


   
←ここら辺、具引唐紙同士の『切継』



『花鳥折枝』は

古筆とは異なります
 破り継 『右上に白・左下に栗梅』 具引唐紙 花鳥折枝金銀袷型打
右上側斜めに白色の具引唐紙『菱唐草』が切継されており、左下側には栗梅色の紙片が破り継されて、中央に薄茶色の具引唐紙「花唐草」が台紙として使用されている。継ぎ口を見て分かる様に花鳥折枝金銀袷絵は料紙作成後に描いたものではなく、予め料紙として作成されていたものが後で継がれた物と判る。唐紙台紙が柄だけでなく色を変えることで装飾料紙の継紙として成り立っている面白い例である。
右項部分に墨入れは在りません。 花鳥折枝(千鳥・蝶々・梅鉢草・紅葉・梅枝・松枝・柳・草藤・芒)
 装飾料紙
臨書用紙 半懐紙
 料紙右上側部分三十六人集 貫之集・上 破り継 『 右上白・左下栗梅 』(紀将集第四) 金銀袷型打 右上側部分拡大  右上側部分

三十六人集 貫之集・上 破り継 『 右上白・左下栗梅 』(紀将集第四) 書手本 右上側部分拡大へ
破り継『右上白・左下栗梅』書手本へ
 破り継料紙右上側部分 貫之集上 第二十二紙用臨書用紙  『右上に白・左下に栗梅』
右上側斜めに白色の具引唐紙『菱唐草』が切継されており、左下側には薄茶色の具引唐紙「花唐草」が台紙として使用されている。継ぎ口を見て分かる様に花鳥折枝金銀袷絵は料紙作成後に描いたものではなく、予め料紙として作成されていたものが後で継がれた物と判る。
柄だけでなく色を変えることで装飾料紙の継紙として成り立っている良い例である。
この部分に墨入れは在りません。 花鳥折枝(千鳥・蝶々・桜草・紅葉・梅枝・松枝・草藤・梅鉢草)
装飾料紙
臨書用紙 半懐紙
 
 料紙右下側部分三十六人集 貫之集・上 破り継 『 右上白・左下栗梅 』(紀将集第四) 金銀袷型打 右下側部分拡大   右下側部分

三十六人集 貫之集・上 破り継 『 右上白・左下栗梅 』(紀将集第四) 書見本 右下側部分拡大 へ

破り継『右上白・左下栗梅』書手本へ
 破り継料紙右下側部分 貫之集上 第二十二紙用臨書用紙  『右上に白・左下に栗梅』
右上側斜めに白色の具引唐紙『菱唐草』が切継されており、左下側には薄茶色の具引唐紙「花唐草」が台紙として使用されている。継ぎ口を見て分かる様に花鳥折枝金銀袷絵は料紙作成後に描いたものではなく、予め料紙として作成されていたものが後で継がれた物と判る。
柄だけでなく色を変えることで装飾料紙の継紙として成り立っている良い例である。
この部分に墨入れは在りません。 花鳥折枝(千鳥・蝶々・草藤・紅葉・松枝)
装飾料紙
臨書用紙 半懐紙
 
 料紙左上側部分三十六人集 貫之集・上 破り継 『 右上白・左下栗梅 』(紀将集第四) 金銀袷型打 左上側部分拡大






左上側部分

三十六人集 貫之集・上 破り継 『 右上白・左下栗梅 』(紀将集第四) 書手本 左上側部分拡大 へ
破り継『右上白・左下栗梅』書手本へ




←ここら辺、唐紙部分に
花鳥折枝金銀袷型打
『松枝・千鳥』

 
 破り継料紙左上側部分 貫之集上 第二十二紙用臨書用紙  『右上に白・左下に栗梅』 
左上側縦向に薄香色の紙片が破り継されており、その下側には栗梅色の紙片の破り継が使用され台紙は薄茶色の具引唐紙「花唐草」となっている。この部分には墨入れが有ります。 花鳥折枝(千鳥・梅枝・柳・紅葉・草藤・桜草)
装飾料紙
臨書用紙 半懐紙
 
 料紙左下側部分三十六人集 貫之集・上 破り継 『 右上白・左下栗梅 』(紀将集第四) 金銀袷型打 左下側部分拡大  

←ここら辺、唐紙部分に
花鳥折枝金銀袷型打
『桜草(芝桜)・松枝』


左下側部分


三十六人集 貫之集・上 破り継 『 右上白・左下栗梅 』(紀将集第四) 書見本 左下側部分拡大

破り継『右上白・左下栗梅』書手本へ




 破り継料紙左下側部分 貫之集上 第二十二紙用臨書用紙  『右上に白・左下に栗梅』 
左上側から下側中央斜めに栗梅色の紙片が破り継され、右上側には薄茶色の具引唐紙「花唐草」が台紙として使用されている。継ぎ口を見て分かる様に花鳥折枝金銀袷絵は料紙作成後に描いたものではなく、予め料紙として作成されていたものが後で継がれた物と判る。
この部分には墨入れがあります。 花鳥折枝(千鳥・松枝・紅葉・芒・柳)
装飾料紙
臨書用紙 半懐紙
 
料紙左側破り継部分
三十六人集 貫之集・上 破り継 『 右上白・左下栗梅 』(紀将集第四) 金銀袷型打拡大
 料紙左側破り継部分

上側=薄香色
下側=栗梅色
右側台紙=具引唐紙
『花唐草』(極薄茶色)
 左側破り継部分 花鳥折枝金銀袷型打部分拡大  光を受けての見え方(花鳥折枝金銀袷絵の輝く様子) 
左上側縦向に薄香色の紙片が破り継されており、その下側には栗梅色の紙片の破り継が使用され台紙は薄茶色の具引唐紙「花唐草」となっている。この部分には墨入れが有ります。 花鳥折枝(千鳥・松枝・柳・紅葉・桜草・芒・桜草)
装飾料紙
臨書用紙 半懐紙
 
料紙右側『花鳥折枝』部分

 三十六人集 貫之集・上 破り継 『 右上白・左下栗梅 』(紀将集第四) 金銀袷型打拡大
 ←ここら辺、『桔梗』




   
←ここら辺、具引唐紙同士の『切継』



料紙右側『花鳥折枝』部分
花鳥折枝(千鳥・蝶々・桔梗・草藤・紅葉・柳・松枝・芒)


     

←ここら辺、『草藤』



 右側『花鳥折枝』部分 花鳥折枝金銀袷型打部分拡大
花鳥折枝(千鳥・紅葉・柳・松枝・芒)
装飾料紙
臨書用紙 半懐紙
 
 書手本右上側部分三十六人集 貫之集・上 破り継 『 右上白・左下栗梅 』(紀将集第四) 書手本 右上側部分拡大   ←ここら辺、『桜草(芝桜)』




   
←ここら辺、具引唐紙同士の『切継』



料紙右側『花鳥折枝』部分

花鳥折枝(千鳥・蝶々・桜草・紅葉・松枝)

右上側部分

三十六人集 貫之集・上 破り継 『 右上白・左下栗梅 』(紀将集第四) 金銀袷型打 右上側部分拡大 へ
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 書手本右上側部分 貫之集上 第二十二紙  破り継料紙 『右上に白、左下に栗梅』  破り継料紙の切継部分
右上側斜めに白色の具引唐紙『菱唐草』が切継されており、左下側には薄茶色の具引唐紙「花唐草」が台紙として使用されている。継ぎ口を見て分かる様に花鳥折枝金銀袷絵は料紙作成後に描いたものではなく、予め料紙として作成されていたものが後で継がれた物と判る。
柄だけでなく色を変えることで装飾料紙の継紙として成り立っている良い例である。
この部分に墨入れは在りません。 花鳥折枝(千鳥・蝶々・桜草・紅葉・梅枝・松枝)
装飾料紙
書手本 6寸7分×1尺5分
 
 書手本右下側部分三十六人集 貫之集・上 破り継 『 右上白・左下栗梅 』(紀将集第四) 書手本 右下側部分拡大   ←ここら辺、『桔梗』




   
←ここら辺、具引唐紙同士の『切継』



料紙右側『花鳥折枝』部分

花鳥折枝(千鳥・蝶々・桔梗・草藤・紅葉・柳・松枝・芒)

右下側部分


三十六人集 貫之集・上 破り継 『 右上白・左下栗梅 』(紀将集第四) 金銀袷型打 右下側部分拡大 へ
臨書用紙へ


 書手本右下側部分 貫之集上 第二十二紙  破り継料紙 『右上に白、左下に栗梅』
右上側斜めに白色の具引唐紙『菱唐草』が切継されており、左下側には薄茶色の具引唐紙「花唐草」が台紙として使用されている。継ぎ口を見て分かる様に花鳥折枝金銀袷絵は料紙作成後に描いたものではなく、予め料紙として作成されていたものが後で継がれた物と判る。
柄だけでなく色を変えることで装飾料紙の継紙として成り立っている良い例である。
この部分に墨入れは在りません。 花鳥折枝(千鳥・蝶々・桔梗・草藤・紅葉・柳・松枝・芒)
装飾料紙
書手本 6寸7分×1尺5分
 
 書手本左上側部分三十六人集 貫之集・上 破り継 『 右上白・左下栗梅 』(紀将集第四) 書手本 左上側部分拡大  左上側部分

三十六人集 貫之集・上 破り継 『 右上白・左下栗梅 』(紀将集第四) 金銀袷型打 左上側部分拡大 へ
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 書手本左上側部分 貫之集上 第二十二紙  破り継料紙 『右上に白、左下に栗梅』 
左上側縦向に薄香色の紙片が破り継されており、その下側には栗梅色の紙片の破り継が使用され台紙は薄茶色の具引唐紙「花唐草」となっている。この部分には墨入れが有ります。 花鳥折枝(千鳥・松枝・柳・紅葉・桜草・芒・草藤)
装飾料紙
書手本 6寸7分×1尺5分
 
 書手本左下側部分三十六人集 貫之集・上 破り継 『 右上白・左下栗梅 』(紀将集第四) 書手本 左下側部分拡大  左下側部分

三十六人集 貫之集・上 破り継 『 右上白・左下栗梅 』(紀将集第四) 金銀袷型打 左下側部分拡大 へ
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 書手本左下側部分 貫之集上 第二十二紙  破り継料紙 『右上に白、左下に栗梅』 
左上側から下側中央斜めに栗梅色の紙片が破り継され、右上側には薄茶色の具引唐紙「花唐草」が台紙として使用されている。継ぎ口を見て分かる様に花鳥折枝金銀袷絵は料紙作成後に描いたものではなく、予め料紙として作成されていたものが後で継がれた物と判る。
この部分には墨入れがあります。 花鳥折枝(千鳥・蝶々・松枝・草藤・萩・柳)
装飾料紙
書手本 6寸7分×1尺5分
 


 

書手本

三十六人集 貫之集・上 破り継 『 右上白・左下栗梅 』(紀将集第四) 書手本 (戻る ページトップへ)   解説・使用字母へ
 貫之集・上 破り継料紙『右上に白、左下に栗梅』  書手本 第二十二紙 縦6寸7分、横1尺5分5厘

歌番号は貫之集での通し番号                                青色文字は使用字母          解説・現代語訳へ





 紀将集第四
   
えんぎじゅうはちねんうづき にじゅうろくにちとうぐうのおほんびょうぶ
   延喜十八年四月廿六日東宮御屏
   風料に歌
   さくらの木の本に人々をる
   ところ
257         
 かつみつつ あかすと思へば さく
 らはな ちりなむのちぞ 兼てこひ
 しき






 紀将集第四

   延喜十八年四月廿六日東宮御屏
   風料爾哥
   左久良乃木能本爾人々遠留
   止己呂

257
 可川三川々 安可須止思部者 左久
 良者奈 千里奈無乃知曾 兼弖己比
 之幾


「爾」は「尓」とすることも。
「哥」は「歌」とすることも。
「弖」は「天」とすることも。




       現代語訳                        解説            解説・使用字母へ

 紀貫之大将の家集巻第四

   
えんぎじゅうはちねんうづき
   延喜十八年四月二十六日、皇太子の宮殿の
   御屏風に歌を添えて  
たむろ
   桜の木の根元に人々が屯している処
257
「且つ見つつ飽かずと思へば桜花 散りなむ後ぞ兼て恋しき」
次々に見ていても飽きる事が無いと思えるので、桜の花は散って終うだろうその後が予想できるからこそ恋しいのですよ。




貫之集第四巻


延喜;平安前期、醍醐天皇朝の年号。(901年7月15日〜923年閏4月11日)

   皇太子の宮殿で新調された屏風に描かれている桜の木とその下に集まって花見を   している人々を見て詠んで添えた歌。

257
(既にもう見てはいても、一方では見事に咲いているなあと思いながら、同時に他方ではもうすぐ散って終うのだろうなあとも思いながら眺めている。この後のことが容易に想像できるからこそ今咲いている桜が愛おしいのですよ。)との意。

且つ;既に。もう。「聞く」「見る」「知る」などの動詞の上に付いて一度聞いたり、見たり、知ったりしている意を表す。。

つつ;…ては…して。…し、また…して。接続助詞、同じ動作・作用が繰り返し行われる意を表す。
ば;…ので。…だから。原因・理由の意を表す接続助詞。活用語の已然形に付いて順接の確定条件を表す。



おおかみのまつり   おおみわじんじゃ    おおものぬしのかみ
東宮;皇太子の宮殿。またその皇太子の称。東方は五行説で春に配し万物生成の意を含み、また、易では東を震とし、震は長男である。然も昔はその宮殿が皇居の東に有ったことから云う。春宮(とうぐう・はるのみや)とも云う。


ほととぎす
屏風歌;屏風に描かれた絵を主題として読まれた和歌。四季12ヶ月を主題として詠んだ月次屏風歌や名所歌枕を主題として詠んだ名所屏風歌などがある。絵と歌とを同時に賞美する趣向は平安時代の9世紀後半から10世紀にかけて隆盛を極めた。長寿を祝う算賀、裳着、入内、大嘗会などの行事の為の屏風調進(注文品を整えて届けること)に伴って詠作された場合が多いが、歌に基づいて絵が製作される事も有った。
さんが
算賀;長寿を祝う儀。賀の祝。40歳から始めて、10歳年を食う毎に行う。後には還暦・古稀・喜寿・米寿などの祝も行う。
も ぎ
裳着;主に平安時代の女子が成人の印に初めて裳を着ける儀式。男子の元服に当たり、女子が12歳〜14歳になった頃で、特に配偶者の決まった時やその見込みがある時に行うことが多い。同時に垂髪を改めて結髪にし初笄(ういこうがい)と呼んだ。
じゅだい
入内;中宮・皇后・女御などに決まった女性が正式に内裏(宮中)に参入する事。
だいじょうえ
大嘗会;天皇が即位後初めて行う新嘗祭。その年の新穀を献じて自ら天照大神及び天神地祇を祀る一代一度の大祭。祭場を2ヶ所に設け、東を悠紀、西を主基と云い、神に供える新穀は予めト定した国郡から奉らせる。当日天皇はまず悠紀殿、次に主基殿で神事を行う。



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