継色紙                        戻る 古筆臨書用紙へ  戻る はくび工房 臨書用紙へ
     でっちょうぼん
   
元は粘葉本(帖) (4寸4分2厘×4寸4分2厘)

伝小野道風筆。 然しながら、道風の真筆とされる草仮名の遺品が無く、比較検討が甚だ難しい為、時代背景を鑑みて時の能筆家である道風筆と伝承されるに至っている。10世紀後半辺りの作と推察されている。
一説には続万葉集ではとの声もある。又、現存する形態から半首切・半紙切とも呼ばれていた。
料紙は大まかに5系色があり、濃淡取り取りの染紙料紙を使用した古今和歌集及び万葉集の書写本である。特筆すべきは其の書写形態で、空間を巧く使った散らし書きで、冊子本でありながら料紙の表面のみを使用しており裏面は無書のままである。是はこの料紙が予め粘葉綴じされた帖であった事を物語る。即ち内面は見開で真平になり書き易いが、外面は糊代の為料紙が浮上りやや書き辛かった為ではないかともとれる。とまれ、格調高い調度品として設えられた物と思われる。
現存する断簡には【恋三・夏上・冬下】の部立があり、歌集不明の1首も在る事から、元は相当数の歌集であったと推測されるが、36首が残るのみである。
料紙1枚は縦13.4cm×横26.8cmで、4寸4分2厘角の豆色紙を2枚継にした大きさであり、濃紺・薄紺・薄茶・渋草色・黄土色・濃茶・茶紫などの染紙料紙からなる。
又この冊子本は其の筆跡、料紙の美しさから、書写後手鏡の流行と共に切り取られ、各地に分散し断簡として茶席に飾られたものと思われる。この断簡が当に色紙を継いだように調整されている為この名が附けられたもののようである。升色紙寸松庵色紙と共に平安の三色紙と称えられている。(明治末期の摸本参照



 清書用 両面加工料紙;表面=染・裏面=染

清書用1冊は、6色・43枚の料紙で構成。1枚は縦5寸×横1尺。
1冊は43枚の色違いの両面加工料紙からなり、内訳は濃紺9枚・薄茶18枚・渋草色9枚・黄土色2枚・濃茶2枚・茶紫3枚としております。

粘葉装 ; 帖 
昭和初期複製本
継色紙 緞子表紙 拡大へ
(白茶色; 緞子表紙 )
見返し料紙
継色紙 見返し料紙 拡大へ
(肉桂色; )
明治末期写本
 継色紙 『明治末期写本』 裏表紙 拡大へ継色紙 『明治末期写本』 表紙 拡大へ
裏表紙     表紙
清書用  雁皮厚口 染淡色・中色若しくは濃色、ほぼ表裏同色。濃淡合せ6色、43枚で構成。
写真は粘葉本の一部を抜粋 昭和初期複製本

                              
見返し料紙
継色紙 見返し料紙 拡大へ
 (装飾料紙 ; キ゛ラ唐紙 )
染紙料紙
継色紙 染紙料紙 濃紺 拡大へ
 ( 濃紺色; 染 )
染紙料紙
継色紙 染紙料紙 (ウス茶・渋オード) 拡大へ
 (薄茶色; 渋黄土色 )
染紙料紙
継色紙 染紙料紙 (ウス茶) 拡大へ
(薄茶色 ; 染 )
染紙料紙
継色紙 染紙料紙 (ウス紺) 拡大へ
(薄紺色; 染 )
染紙料紙
継色紙 染紙料紙 (渋草色) 拡大へ
(渋草色; 染 )
  
 染紙料紙
継色紙 染紙料紙 (渋草色) 拡大へ
(薄渋草色; 染 )
染紙料紙
継色紙 染紙料紙 (濃紺) 拡大へ
(濃紺色; 染 ) 
染紙料紙
継色紙 染紙料紙 (渋草色) 拡大へ
(薄渋草色; 染 ) 
染紙料紙
継色紙 染紙料紙 (ウス茶) 拡大へ
(薄茶色 ; 染 )
染紙料紙
継色紙 染紙料紙 (濃紺) 拡大へ
(濃紺色 ; 染 )
染紙料紙
継色紙 染紙料紙 (渋草色) 拡大へ
(渋草色 ; 染 )

染紙料紙
継色紙 染紙料紙 (茶紫) 拡大へ
(茶紫色 ; 染 )

染紙料紙
継色紙 染紙料紙 (渋オード) 拡大へ
(黄土色 ; 染 )

染紙料紙
継色紙 染紙料紙 (濃茶) 拡大へ
(濃茶色 ; 代赭色 )
 
練習用臨書用紙
継色紙 練習用・臨書用紙 拡大へ
( 練習用・継色紙 )
資料館価格 1冊 2,090円(税込)  

清書用臨書用紙
継色紙 清書用・臨書用紙 拡大へ
( 清書用・継色紙 )
資料館価格 1冊 20,240円(税込)



溪雨資料館にて”一部やや難あり”のものを1冊 10,120〜11,000円(税込)でお分け致しております。
数に限りが御座いますので、お越しの祭には予め御問合わせ頂く事をお勧め致します。
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